H.Y さん (所属:茨木校)
「中学校で困らないように少しは勉強しなさい」
そう親に言われて、五年生になる前の二月に、日能研に入塾しました。
学校の勉強はあまり難しくなかったけれど、塾の勉強について行けるかな、と不安になっていました。
テキストが配られるオリエンテーションの日、綺麗な教室と優しそうな先生方に迎えてもらい、少し安心しました。
ですが、安心していたのも束の間、今まで習って来たことの無い算数の公式や、複雑な解き方ばかりで先生の言っていることが何一つ分かりませんでした。けれど、塾でできた友達と話すのが楽しくて、少しずつ塾に行くのが楽しくなってきました。
勉強は相変わらず楽しくなかったけれど。
長かった夏期講習、そして冬期講習を終え6年生になって、先生も五年生の時から変わり、面白くてわかりやすい先生の説明で分からないところはどんどん質問をして、出来るところを増やしていく勉強法に変えました。
そうすることで、入塾した時より頭が良くなっている、と自分でも、そしてテストの点数でも感じられました。
そして私は、塾に行くことを
「勉強のため」ではなく、「合格するため」
と、思い始めてきました。
長期間で学力をつける夏期講習、
そして、入試直前、基礎やできない問題を無くしていく短期間の冬期講習を終え、一月に入りました。
緊張する入試前日、落ち着くために自習室へ行きました。家に帰って、持ち物の確認。受験票は入れたか、腕時計はあるか、そして、乗る電車やバスの時間は大丈夫か。
全ての準備が終わり、眠ろうとしましたが、緊張と不安でなかなか眠りにつけませんでした。先生から貰った必勝手ぬぐいを枕にかけて、何とか寝ることが出来ました。
ついに、入試当日。平日より早く起きて、早く家を出ました。カイロを開けて、少しでも震える手を温めました。
正門の前に、通っている校舎の先生が待ってくれていて、
「頑張って」
と声をかけてくれました。
今までの努力がこの一日のためと思うと、緊張して胸がはち切れそうでした。
国語の文で、過去に授業でやった事のある文が出てきて、自信がつきました。
そのまま、第二志望から第四志望まで全力を尽くし、いよいよ合格発表の日がやって来ました。
スマホの画面と、受験票の数字を交互に見ました。目を凝らして見ていくと、
重なった数字がありました!結果は合格。
家族と手を取って嬉し涙を流しました。
塾に電話をかけると、先生が喜んでくれました。
本当に勉強が嫌いで、算数も理科も伸びなかった私が合格をつかみ取れたのは、支えてくれた家族、友達、そして日能研の先生方のおかげです。
算数、理科が嫌いで、成績が悪くても、諦めないで、少しでも、一問だけでも、勉強すると、それが自分に必ず帰ってきます。
もうここまで来たのだから、後は大丈夫、自分を信じて。
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