W.N さん (所属:西宮北口本校)
私は、4年生から塾に通い出しました。それまで何も勉強していなかったので、最初は授業のスピードが速く、宿題も多すぎて、問題をひたすら解くマシーンのようになっていました。じっくり考えることが好きなのに、それが出来ない苦しさから新5年生の2月には気持ちも体も疲れ果てて問題を解きながら泣く日々でした。特に算数の宿題に時間がかかりすぎて、理科と社会は全く手をつけられない状態になり、全ての科目が理解不足に陥っていました。この悪循環から抜け出すために、もう一度基礎からやり直そうと思い、転塾をすることを決意し、5年生の3月に日能研の入塾テストを受けました。
入塾後は発展2のクラスに入りました。前の塾と違って授業のペースがゆっくりで、先生の解説も丁寧で分かりやすく、宿題の量も半分になったおかげで一問一問をじっくりと考えることができるようになりました。特に、理科と社会は最初の公開テストで50点ぐらいしかとれなかったけれど、授業と宿題の復習をする時間がとれたので次第に点数が上がってきました。また、私は算数のテキストの問題を見ながらノートに解答を書くのが苦手で、後で見直しても何も思い出せないことに気がつきました。そこで、お父さんに算数のテキストの問題を全てコピーしてもらい、大問一題ずつB5のルーズリーフに貼ってもらい、それを宿題専用の書き込み式ノートとして使いました。また、そのノートに解答は間違い直しまでしっかりと書き込み、見直す時はテキストの解答を見ずに自分の手書きの解答のみを見直すようにし、間違った問題にはふせんを貼り、見直しをやりやすくしました。そうすると、テスト前の時間がない時でも、短時間で問題の内容と自分が間違う時のくせがパッと頭に入ってきて、テストで思い出しながら解けるようになりました。最初は、仕方なくやっていた宿題も、この宿題ノートのおかげで、見直すと自分が問題をとけるようになっていると実感できるので、テスト前の勉強のリズムがつかめてきました。それでも、社会だけはこの勉強法でも自分のペースがつかめず、特に歴史では暗記力の悪さに苦しめられました。
そうこうしているうちに、新6年生になり、神戸女学院特訓に行くようになりました。神戸女学院特訓は、私のようにあまり成績の良くない生徒でもついて行けるような分かりやすい授業で本当に楽しかったです。国語の大芝先生は、文章の読み方のポイントを丁寧に教えてくれて、ヒントをくれながら授業で一緒に解くことで自然と問題の解き方を身に着けることができました。算数の鷹野先生の授業は、良問を解くことで基礎力を上げることが出来ました。Web授業では解けたら手を挙げたり、全員の解答を先生に見せたりして先生とのコミュニケーションが楽しかったです。また、9月以降はユリウスの神戸女学院の算数演習に通い、小松原先生からこれまでとは違った視点の解法を教えてもらうことで、楽しく理解を深めることができ、成績も上がりました。社会の村口先生はとてつもなく情報収集力が高く、神戸女学院に特化した様々な問題やパターンを集めてくれました。先生の問題は市販の問題集をはるかに超えたレベルだったので、あんなに苦手だった社会が平均点くらいまで取れるようになりました。最後まで苦しんだのは、理科で、飯田先生が教えてくれた解き方を復習するだけでなく、解けなかった問題をノートに大きな文字で書いて見直しました。6年生の後期からは、合格力育成テストや合格力実戦模試であまりいい点が取れなくても気にせず、やり直しをしました。入試実戦模試はCテストがとても難しかったけど、これもあまり気にせず神戸女学院の過去問が解けることを重視しました。
12月になると成績も少しずつ上がっている実感はありましたが、落ちるかもしれないという不安が常につきまとい、ついに入試1週間前に過去問の復習をしている時に涙が出てきて止まらなくなりました。お母さんが日能研に電話をして、大芝先生が電話ではげましてくれると涙がとまり、自分を信じてみようと思いました。そして、1月13日の入試本番を迎えました。神戸女学院の講堂で賛美歌を歌いながら、ひたすらテキストをコピーをしてくれたお父さんや勉強を手伝ってくれたお母さんのこと、先生のことを思い出しながら、がんばろうと思いました。1月15日の体育も無事に終え、全部やり切って本当にスッキリした気持ちになりました。そして、無事、神戸女学院に合格しました。もう、その時には涙はなく笑顔だけでした。
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