先輩からのアドバイス

中学受験・合格体験記

東大寺学園中学校

K.M さん (所属:西宮北口駅ビル校)

    その他の合格校
    愛光中学校
    西大和学園中学校
    六甲学院中学校
    開成中学校

五日間の激闘

 =五日間の激闘=
 僕は統一入試日前日の夜、全く眠れなかった。興奮と緊張が入り混じったような不思議な感覚だった。なので、両親にすがった。「寝れへん〜」と何回も。そのときに母が体をさすってくれたことで安心し、眠りにつくことができた。
 ー入試一日目 灘ー
 前日の眠れなさが嘘だったかのようにさっぱりと起きられた。朝食を軽く食べ、母と一緒に出発。岡本校で激励をいただいたのち、バスで灘校へ。到着後、少し緊張はしたもののほぼ普段通りの心境だった。理まと・生物カード・語句ノート等を見て、知識の確認をするとともに、トイレの場所確認をした。席に着き、諸注意が始まる。休憩を挟んで国語の問題・下敷きが配られる。そしてブザーが鳴り、試験開始。落ち着いて解き切ることができた…わけではなかった。後ろの人が椅子を蹴り続けていたのだ。次の理科の時間に通報。その後の理科の時間は蹴られなかったものの、さらに次の算数で再発。上手く集中できなかったうえ、問題も自分にあってないように感じた。最後までやりきったものの手応えはなし。内心、絶望しながら岡本校へ。そこでみんなが口を揃えて言っていた。
「『草創』って出たよな!」
 僕の頭に?が浮かぶ。話を聞くと漢字パズルの答えが草創らしいのだ。僕はそんなの書いてない。心の中で泣きながら飯を食い、二日目対策授業がスタート。個人面談で先生に打ち明ける。漢字パズルのこと・算数ができなかったこと・合格できるか不安なこと・二日目の算数が不安なこと。先生は言った。
「まだ誰も合格してないし、合格点もわかってない。だから心配はしなくていい。算数もそんなに取れてないようには見えない。しかも君は国語ができる。だから安心して算数をうけろ。」
 夜は、やはり疲れていたのだろう、すぐに眠れた。
 ー入試二日目 灘/西大和ー
 さっぱりとした目覚め。事前に言われていたように、昨日のことは忘れて受けに行った。岡本校はいつもより静かな気がした。激励をもらい、灘へ。国語があるから大丈夫、国語があるから大丈夫、国語があるから大丈夫…念じるように心で唱える。そして試験開始。なんだか問題が自分とあっているような気がした。国語があるから…と安心して解ききれた。続いて国語。なんと大問二が物語!ちょっと嬉しくなりつつ読み進める。なんか読んだことがある気が…(五灘特訓のテキストにあったとかなかったとか)詩も難しくはなく、これはいけた!と思った。
 電車で移動して西大和へ。坂では他塾が旗をぶん回していた。上りきった先でひっそりといる我らが日能研。会長から激励をもらい、いざ試験へ。手応えがあった。
 ー入試三日目 東大寺ー
 すっきりとした朝。第二志望、東大寺。グラウンドでこれまた派手な激励をする他塾。途中、東大寺の先生たちがのぞきにくるほどの大声での掛け声をしているところもいたほどだ。会長や先生方から激励をもらい、会場に行く。落ち着いて受けられた。西大和の結果は出ていたが、あとの受験に影響がないようにするため、見なかった。
 ー入試四日目 六甲B/灘合格発表ー
 清々しい朝。最後の受験、六甲B。とにかく坂がきつい。会場には学校の友達もいて、安心した。解いている途中に灘の結果が出るので、そのことばかり考えていた。でも、入試には全力で取り組んだ。
 試験が終わり、いよいよ灘の結果。さあ、どうだ…。……え?嘘?
 画面に映っていたのは、「残念、不合格です」という文字。『合格最低点324点/点数323点』一点足らなかったのだ。絶望だった。絶対行けたと思ったのに、と深く落ち込んだ。自分が思い描いていた中学校生活がいっきに崩壊したからだ。電車の中で見た、西大和学園合格の文字も喜べなかった。結果を日能研に。先生たちがなぐさめてくれた。とても落ち着いた。明日の東大寺の結果を待つしかない。
 ー入試五日目 東大寺合格発表ー
 合格発表の時間。ページを開いた瞬間、涙が出てきた。しかし、その涙は前日とは違った。ページには、「合格」の文字があった。ママと二人で泣いた。前日のこともあり、とても嬉しかった。
 
 =入試で大切なこと=
 ①前向きに!
  自己肯定感が上がると自信がつき、やる気が出ます。「俺が受からないで誰が受かる?」くらいの気持ちでもいいですよ。
 ②終わったことは気にしない!
  終わったことは変わりません。それよりも、次どうするかを考えましょう。終わったことを考えれば考えるほど疑心暗鬼にかられます。二回入試がある学校は、特にそうです。前日のことなんて忘れましょう!
 ③寝る!
  これ、大事。前日は寝られないと思います。その時は両親を頼ってもいいです。リラックスして寝ましょう。入試期間はすぐ寝られます。意外と体は疲れています。
 ④最後まで諦めない!
  「諦めたらそこで試合終了ですよ。」どこかの監督が言っていましたね。この言葉通りです。ぼくも灘二日目算数の途中で諦めかけました。でも、諦めなかったからこそ高得点が出せたと思っています。諦めなければ、受験の女神さまはきっと微笑みますよ。
 
 =駅ビル校の先生方へ=
 先生たちがいなければ、今の自分はいないと思っています。いろんな質問やジョークにこたえてくださったN先生。めっちゃ面白かったイケメンK先生。いろんな知識を教えてくれて、塾の先生に憧れを抱くきっかけをくださったK先生。受験についていろんなサポートをしてくれたB先生。雑学をいっぱい教えてくれたU先生。3年間教えてくださったN先生。国語を安定して取れるようにしてくれたA先生。そのほかにもさまざまな先生の支えがあって、今の僕があります。迷惑をかけたこともあったけど、いつも優しく接してくれた先生たちが大好きです。本当にありがとうございました。

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2025年春 あと数点の壁 星野伊織 さん 上本町校
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2024年春 得意科目は変わる YA さん 学園前校
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