林 紗央 さん (所属:西宮北口駅ビル校)
「絶対落ちた…」
1月18日の高槻Aの試験会場を後にしてから初めに発した言葉でした。
いろんな先生方から
絶対受かるよ!
落ち着いて解けば必ずいい結果を迎えられる!
という励ましの言葉を受け取り、自分自身でも大丈夫だ、と言い聞かせていたのにもかかわらず本番の試験会場へ足を踏み出すと震えと不安感でいっぱいになってしまいました。
過去問ではかなりの高得点が取れていたのに何故かシャーペンの動きがところどころで止まってしまう。周りの生徒は平然としているのに自分だけが焦っている。結局理科、算数は半分も解けていないように感じました。
次に向かったのは大阪桐蔭
ここは特待生狙い。
一応、プレテストを受けていたおかげで難なく問題を解くことが出来ました。しかし、大阪桐蔭へ向かうまでの電車では高槻での出来事がショック過ぎて十分にご飯を食べることが出来ませんでした。空腹が若干気になってしまっていたのを覚えています。
第一志望は洛南高等附属中学校。
今日は高槻中学校。
こんなんじゃ受かるはずもないと18日の夜は布団の中で眠れないまま泣いてしまいました。
私の母はそんな私の様子を見て隣で一緒に泣いてくれました。
そして19日
午前は立命館へ向かいました。
高槻Aが受かれば立命館を出た後西大和行くよ、って言うからね。落ちたらもう一回高槻行こう。
母はずっと笑っていました。
多分、私を不安にさせたくないのだと思いました。
立命館の問題は驚くほどスラスラ解くことができて、かなり安心していました。そして、時間はあっという間に過ぎていき、ついに試験が終了しました。
頭の中は高槻の合否でいっぱい。
少し早歩きで正門へ向かいました。
「西大和、行くよ。」
「……ん?」
「だから、西大和向かいますよって。」
「…え、受かった…ってこと??」
「高槻受かってました。」
しばらくの間は意味がわからな過ぎて感情が無でした。母と京都の街を歩きながらずっとニヤニヤしていたので、側から見ればなんだコイツらと思われたかもしれません。それでも、初めて合格をいただいたんだという実感をこの時ようやく得ることができたのだと、今でも思い出します。
高槻が受かってからはもうテンションMAX
大好きな飲むいちごヨーグルトを一瞬で飲み尽くし、沢山ご飯を口にしました。
そうして到着した、西大和
想像よりも知っている先生がたくさんいて驚いてしまいました。その中には小松原会長の姿も。
少し緊張していたけれど、知っている先生がいるととても安心しました。
試験が始まるとやはりどうしても妙に力んでしまう。それでも、必死に問題を解き続けました。
一科目が終わる度に教室の外へ出されました。心臓が鳴り止まない中、隣の教室には友達の姿もあって、また安心できたように思えました。
試験は終わり、明日の洛南に備えて京都のホテルにチェックインしました。その途中で大阪桐蔭の結果を知らされました。
狙っていた特待生としての入学資格を手に入れる事ができました。少しずつ1日目に無くした自信を取り戻すきっかけとなりました。
いよいよ、第一志望校、洛南の入試当日!
道中では先生方が洛南受験者を迎えていました。
西大和にいたメンツとかなり似ていたので、洛南というのは、そのレベルに位置する学校なんだということを実感させられました。
試験が始まり、時間はあっという間に過ぎていきました。
あの問題絶対間違えたなぁ…
ここはこうであってくれ…たのむ!!
といった思いがずっと頭の中でよぎっていました。それと同時に西大和の結果まで気になってしまう。両親の姿を見つけて合否を聞きました。
しかし、残念ながら不合格。
それでも合格まであと8点だったと聞いて洛南には受かるかもしれない…!と心の中でずっと願い続けていました。
次の日、
お昼過ぎに立命館の結果発表
ここはALコースに合格。しかし、何故だかずっと落ち着かない。それはもちろん、明日の洛南の結果発表が私を待ち構えているからでした。
母と受かれーと願いながら、目を閉じました。
そしてついに22日
ついに結果が出る。
母と時計を眺める。
時間になった瞬間にサイトから受験番号とパスワードをいれて合否を確認する。
開いた瞬間に桜の模様と合格という字が見えました。
受かってるーー!!
と家の中ではしゃぐと同時に涙が流れました。
12年間生きてきた中でもこれ以上の感激は感じた事がありません。
3年生から今の今まで、ずっとこうして勉強してきたことに価値を見出せた瞬間でした。
勉強してて良かった、頑張ってよかった…
いろんな思いが次から次に溢れてくる。
だからこそ、今勉強していて少しでも
面倒くさい、しんどい、意味なんてあるのか?
と考えてしまうこれから受験生になるみなさんへ伝えたいです。
この受験という壁の向こうには考えられないほどの最高が待っています。
もちろんこれがゴールではないし、中学受験がこの世のすべてでもないけれど
やっていてよかった
そう思える日がいつか必ず来ます。
だからもう少し頑張って走ってみてほしいです。
そして第一志望校に合格した時
堂々と風を切って満開の桜の下で満点の笑顔を自分を支えてくれたお母さん、お父さんに見せてあげてください!!
最後に、私を支えてくださった先生方、ずっと側にいてくれたお母さん
ありがとうごさいました!!!!
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