S.I さん (所属:元町校)
私は算数や理科がとても苦手でいつも足を引っ張っていました。
しかし、神大附属は算数と理科が「数理探究」「自然環境」という名前だったことや、周りの友達が目指していたということもあり興味を持ったので過去問を解きました。すると答えのない問題や知識だけでは解けない問題が多く、暗記が苦手な私に合っていたのか、正答率が低い問題にも正解することができました。そこから自信がつき、本格的に神大附属を目指すようになりました。文化祭やオープンスクールに行ったり、実際に通っている人から話を聞いてみて、「自分もこんな学校生活を送りたい」と思うようになりました。
ここからは私の勉強法ですが、今思えば周りの友達より勉強していなかったと思います。神大附属の対策講座ができるまでは特訓にも通っておらず、自分から課題に取り組むこともなければ分からないところを先生に質問することもありませんでした。今宿題で手一杯な人は無理して他のことに手を出すのではなく先生から与えられたことだけをやってください。塾の先生に質問するのが恥ずかしい人は保護者の方、兄弟、先輩を頼ってみてもいいと思います。6年生の最初の方は日々宿題に追われながら過ごしていました。私でも大変だったので特訓を受けていたみなさんはさらに大変だったと思います。6年生の講習は毎日あって大変だと思いますが毎日課題をこなすことは必ず自分の力になるので心配せずに続けてください。6年生のファイナルは授業が今までとはガラッと変わってテストが増えますが、その分宿題が少し減ります。私はこのとき初めて少し焦りを感じ始め、今まであまり手をつけていなかった問題も解いてみました。勉強はやるに越したことはないので手遅れだと思わずにギリギリまで諦めずに取り組んでください。
いよいよ迎えた本番は周りに知り合いがいたこともあって勉強道具を持っていなかった私たちは話しながら着席時間までを過ごしました。
そのおかげもあってか極端に緊張することもなく本番をむかえることができ、休憩時間もお菓子を食べたりしてしっかり休憩することができました。試験のあとは手応えがなく当日になるまで全く結果が予想できませんでした。しかし、神大附属の試験のすぐあとに他の学校の合格が出たので多少はそわそわしましたが神大附属の結果発表までの日々は落ち着いて過ごすことができました。合格が決まったときはとても嬉しく夢の中にいるような気持ちでした。周りから「おめでとう」の言葉をもらった時に改めて自分が第一志望校に合格したのだとわかり2度目の喜びを感じました。
ここまでの体験を踏まえて私が言いたかったことは自分に合わせた勉強をして、合格したらみんなの思いを背負って精一杯喜んでほしいということです。1つ目の「自分に合わせた勉強をする」というのは私のように宿題だけで手一杯な人もいれば、もっとやっておかなければ不安な人もいるということです。私のやり方が正しかったのかは今でもわかりませんが「こんな選択肢もあるんだ」と思っていただけたら幸いです。2つ目の「みんなの思いを背負って精一杯喜ぶ」というのは自分も嬉しいけれどそれを支えてくれた先生方や、保護者の方、切磋琢磨した友達、そして、自分が受かったことによって落ちてしまった誰か、の思いまで背負って喜んでほしいということです。あなたの合格に振り回されるのはあなただけではありません。合格してもこのことを忘れずにいてほしいと思います。
受験生のみなさん、頑張って合格を掴んできてください。そしてその合格をしっかりと噛み締めてください。
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