質問回答:過去問はいつから?「6年9月」スタートの理由とプロ任せの学習計画
話を聞いた人

荒賀健志

西宮北口駅ビル校教室長、国語科主管を経て、現在最難関校対策部門の統括責任者を務める。日能研関西入社以来、灘特訓、甲陽特訓、女子西大和洛南特訓、神戸女学院特訓を担当。最難関校受験生向けの教材作成、灘トライアル等のテスト作成に携わる。再現性が高く、論理的で鮮やかな解法で解説するわかりやすい授業には定評がある。

邨田大輔

岡本校教室長、最難関校主管を経て、現在最難関校対策部門の統括責任者を務める。日能研関西入社以来、灘特訓、女子西大和洛南特訓、四天王寺医志西大和洛南特訓、星光西大和東大寺特訓を担当。最難関校受験生向けの教材作成、灘トライアル等のテスト作成に携わる。受験生を合格に導く戦術の持ち主で、クラス全員第一志望合格という快挙を成し遂げた。

ご質問:

「過去問はいつから取り組むものでしょうか?いまはまだ買ってもおりません(5年生)。塾からご指示いただけるものでしょうか?」

日能研ベテラン講師からの回答:
中学受験で大切だと言われている「過去問演習」。「いつから始めるべきか」「家庭でどう進めればいいのか」と悩まれている保護者の方も多いでしょう。どの科目も、6年生の9月以降が適切なスタート時期となります。それ以前では入試レベルの問題を解く力がついておらず、得点が伸びにくいからです。また、膨大な学習量の中で過去問のスケジュールを家庭だけで管理するのは困難です。塾の「特訓授業」や担任との連携を活用し、中学受験のプロにスケジュールを委ねることが、合格への最短ルートとなります。

焦りは禁物! 過去問に着手する「最適なタイミング」とは

6年生の夏が近づくと、保護者の方々の間で話題になるのが「過去問(志望校の過去の入試問題)」への取り組みです。「早めに始めた方がいいのではないか」「塾から具体的な指示はあるのだろうか」このように、スタート時期や進め方について不安を感じるご質問が多く寄せられます。
過去問は、志望校の傾向を知るための重要なツールですが、使う時期を間違えると効果が薄れるばかりか、自信を喪失させる原因にもなりかねません。今回は、教科ごとの特性や塾のカリキュラムに基づいた、最も効果的な過去問の始め方について解説します。

過去問演習は「6年9月」が勝負のスタートライン

まず、過去問に取り組み始める時期についてですが、教科によって多少の違いはあるものの、全体的な目安としては「6年生の9月ごろ」が適正なスタート時期となります。
特に、積み重ねが重要となる算数や理科といった科目では、この傾向が顕著です。
• 夏までの学習が鍵:これらの科目は、6年生の夏休みまでに習得する基礎知識や解法が土台となります。そのため、夏を過ぎて9月に入らないと、そもそも入試問題に対応できるだけの実力がついておらず、「得点が取れない」という状況に陥りがちです。
• 最初は解けなくて当たり前:仮に9月以降にスタートしたとしても、最初から合格点が取れるお子様はほとんどいません。最初はなかなか点数が取れないという前提で、焦らずに取り組む姿勢が大切です。

「早くやらなきゃ」と焦って夏前に手をつけても、解けない問題ばかりで自信を失ってしまっては本末転倒です。過去問に挑戦できる実力が十分につく頃合いを待つ勇気も必要です。

家庭での「二重生活」は困難! スケジュール管理の壁

過去問に取り組み始める時期が決まったとしても、次に立ちはだかるのが「時間のやりくり」という壁です。6年生の秋以降は、塾での通常授業に加え、膨大な量の宿題をこなす必要があります。その過密スケジュールの合間を縫って、自分たちで過去問を解く時間を捻出するのは、想像以上に過酷な作業です。
• 通常授業と宿題:日々の学習サイクルを回すだけで手一杯になりがちです。
• 過去問演習の並行:そこに過去問演習を独自に組み込もうとすると、物理的に時間が足りなくなったり、オーバーワークでお子様が疲弊してしまったりするリスクがあります。

「普段の勉強をやりながら、並行して過去問を進めるのはものすごく大変」というのが現実です。

塾の「日曜特訓」に全てお任せするメリット

では、この過酷なスケジュールをどう乗り切ればよいのでしょうか。おすすめは「塾のカリキュラムに頼る」という方法です。
具体的には、多くの進学塾で実施されている「志望校別の特訓授業」などの枠組みを活用します。
日能研では、特訓授業の中で、4科目の担当講師がきちんと計画を立て、過去問の演習を授業の一環として取り扱います。家庭で無理に時間を作らなくても、塾に行けば計画的に過去問演習ができる仕組みになっています。
ご家庭であれこれ悩みながら計画を立てるよりも、塾のシステムを信頼し、その流れに乗って学習を進める方が、効率的に過去問に取り組むことができます。スケジュール管理は中学受験のプロにお任せするのが最善策です。

併願校対策も「クラス担任」との連携で安心

第一志望校だけでなく、第二志望以下の「併願校」の過去問をどうするかという点も、悩ましいポイントです。 これについても、ご家庭で抱え込む必要はありません。
• クラス担任への相談:併願校の選定や過去問に取り組む優先順位について、日能研ではクラス担任を中心にアドバイスする体制が整っています。
• 個別の指示:お子様の状況に合わせて、「どこをどれくらい解くべきか」という具体的な指示や相談が可能です。

塾側もこの時期の不安は十分に理解しており、しっかりとフォローする体制を整えていますので、安心して相談してください。

まとめ

過去問演習は、早ければ良いというものではありません。 「6年生の9月」という適切な時期を待ち、基礎力が整ってから挑むことが、最終的な飛躍につながります。
また、スケジュールの管理や併願校の対策についても、ご家庭だけで背負い込む必要はありません。塾の「特訓授業」や「担任の先生」を信じて頼ることで、親子共に余計なストレスなく、本番に向けたラストスパートを切ることができます。プロの伴走を信じて、まずは目の前の基礎固めに集中しましょう。