「冬期講習から入ると、周りに追いつけなくて大変そう」と受講を迷われていませんか。年度初めが2月となる中学受験において、冬期講習は学年のラストスパートになるため、不安を感じる方も多いかもしれません。日能研ではそうした心配を極力抑えてお子さまが心地よく通えるように、さまざまな工夫と配慮が行われているといいます。
そこで今回は、日能研のベテラン講師である荒賀先生と邨田先生に、途中入塾でも楽しく参加して学べる理由についてお聞きしました。
学力に合ったクラスに入るから問題なく対応できる
「冬期講習からの入塾を検討しています。熱心に頑張っている子たちのなかに途中から入ることになるため、周りに追いつけるのか、受験に抵抗感が強くならないか心配です」という不安の声に対し、国語の荒賀先生が回答します。
荒賀先生「お子さまの学力に合ったクラスで受講いただくので、安心して始めていただけます。ある程度学力のあるお子さまであれば、中位〜上位クラスから始める方もいらっしゃいます」
クラスを決める際はどのような方法で学力を判定されるのでしょうか。
荒賀先生「全国テストなどでお子さまの成績を拝見し、どのクラスで受けていただくかを決めています。お子さまに合うクラスを適切に判断しているので、ご心配いただかなくても大丈夫です」
途中入塾のお子様向けに、計算の勉強会を実施
途中入塾のお子さまが苦しむ原因としてよくみられるケースについて、算数の邨田先生が解説します。
邨田先生「未修のお子さまが困るケースといえば、学校で習っていない計算が求められるときです。例えば、日能研では分数がすでにカリキュラムとして終わっているなかで、小学校では習っていないお子さまが来られたとします。ほかの子が当たり前に分数計算をできる環境で、自分だけ何も知らない状態だと苦しまれるでしょう」
日能研の関西エリアでは、途中入塾のお子さまが苦しむ結果にならないための対策を講じているそうです。
邨田先生「どんなに賢いお子さまでも、知らないことに取り組むのは難しいでしょう。期間講習中、計算に関しては、該当するお子さまを対象にして、授業の前後にプラスアルファでフォローをさせていただくなどしております。授業進度の差があっても対応できるように指導します」
計算のやり方を学ぶ勉強会は、学習の機会だけでなく、交流の場としてもメリットが期待できるといいます。
邨田先生「普段の講習会の授業では、新しく来てくださったお子さま同士で話すのは難しいかもしれません。しかし、計算の勉強会には同じ状況のお子さまだけが集まるので、会話できる機会になります。日能研を好きになっていただけるきっかけにもなるので、安心してお越しいただけたらうれしいです」
初めて来たお子さまが疎外感を感じないように言葉には徹底配慮
入塾前のお子さまがいるとき、先生方はさまざまな点で配慮しているそうです。
荒賀先生「授業のときは『これは前にやった内容だね』といった発言はしないように気をつけています。初めて来たお子さまたちが『私はそのときいなかった』と疎外感を持たせないように、言葉には深く注意しています」
お子さまが疎外されているように感じさせないために、荒賀先生はまるで全員が初めて習うかのように授業を行うといいます。
荒賀先生「講習では過去に習ったことを復習するので、実際は2回目です。でも、以前からの延長線上に今日があるような言い方はせず、そのとき初めて教えるような言い方をします。入塾前のお子さまが疎外感を持たないようにするためです」
全体への言葉遣いだけでなく、お子さまご本人にも細やかに気を配っているそうです。
荒賀先生「授業中にお子さまの様子を確認し、直接声をかけてフォローするようにしています。とくに、最初はノートをうまく書けないので、書き方のアドバイスをすることが多いです。目の届くところからフォローできるように配慮しています」
まとめテストの結果は気にしなくてOK。保護者の方に説明しておく
冬期講習など期間講習の終わりには、講習会で学習した内容が身についたかをチェックする仕上げテストが実施されます。途中入塾の場合は、かなりの確率で厳しい結果になるそうです。
荒賀先生「講習で初めての単元を習うお子さまの場合、2回目に学ぶ子どもたちと比べたときに点数が取れないのは当然です。結果が伴わなくても全く心配ありません」
仕上げテストの結果については、先生から保護者の方に向けて事前に説明があるといいます。
「講習会の間に保護者の方と電話でお話しする機会を必ず設けているので、その際、仕上げテストの結果については気にする必要がない旨をお伝えしています。きちんと点数をとれる可能性はありますが、これまでの経験から考えて厳しい結果になる可能性の方が高いためです」
邨田先生は、『ほかの子と比較するのではなく、講習会を受けなかったときのお子さまと、受けたときのお子さまという視点で比べてください』と伝えるそうです。
邨田先生「講習会を受けたお子さまは、受けなかったときよりも勉強ができるようになり、自分ができることと、できないことを理解できるようになったはずです。以降の学びにきちんとつながるので、頑張り抜いたことはまったく無駄ではありません。また、今の時点での順位が何かを指し示しているわけでもありません。頑張り抜いたことそれ自体をほめてあげてください」
冬期講習からの途中入塾だと、学年終盤での入塾となるため、不安を感じるかもしれません。しかし、冬期講習は、次の学年から始める前の下準備としてメリットが大きく、積極的に活用していただきたい講習です。
日能研では、途中から参加するお子さまでも快適に通えるように、学習面・精神面ともに細やかなサポートが行われます。不安や疎外感を感じずに通いやすい環境であるため、ぜひ安心してご参加ください。
